製作記録

活版印刷やデザインなどの製作記録です

冊子のデザイン制作について

zineや小冊子、オリジナル、二次創作の同人誌などのデザインのみの依頼も受けています。

 

今回紹介させていただく作品は、オフセット印刷の表紙デザインとカバーデザインのご依頼でした。カバーは活版印刷です。

 

最初のご依頼の時点で、表紙に使いたい紙を指定していただいていたので、紙に合いつつテーマと合うデザインをしています。西村謄写堂さんのオリジナル紙となるため、用紙をお願いして取り寄せて映り込みやどの程度反射するかの確認をしました。

カバーをつける予定だったので、カバーを取った時の差違も楽しいと思い、紙の鏡面的な質感を最大限に生かし、基本白引き(白インキ)でデザインしています。

 

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星や、直線部分、タイトル下は白印刷。

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裏表紙は白引き部分を減らし、奥行きを持たせています。

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カバーは一転してシンプルないわゆる紙らしいやや手触りある紙に活版印刷。金属凸版となります。

柄部分は圧を抜き気味ですがシルバーやパールを混ぜたややキラっとする質感で、タイトル部分はゴールドインキで圧を強めています。
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光のあたり具合ではこんな色にも見えます。


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冊子本体は光や、写り込みで表情が変わるので、カバーは静かめで凛とさせました。


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カバーの背表紙も圧強めでくっきりと。

 

素敵な作品制作のお手伝いをさせていただきありがとうございました。

活版印刷で使う用紙は9割くらいは特殊紙なので、10年間活版所でデザイナーをして特殊紙がより好きになりました。

もともと特殊紙が大好きなのですが、こうしていろんな紙を使わせていただけてとても嬉しいです。

ご依頼ありがとうございました。

 

カードの多色刷り活版印刷

活版印刷はわかりやすくいえば版画と同じ手法となります。

版が増える、つまり多色刷りになるごとに手間も倍となるため、かなり高価になってしまいます(位置合わせがなどがあるのでそれ以上と言っても過言ではない)

活版印刷の制作費の見積りを出すにあたり製版代、紙代、印刷代の3つが大きな要素です。

製版代…面積による

製版代はどう算出されるかというと面積計算となっています。名刺サイズギリギリのデザインであれば版代は91㎜×55㎜となりますが、版制作時の最小サイズは100㎜角と決まっているのでその値段となります。100㎜角で2500円ほどです。

紙代…サイズと銘柄による

印刷代…サイズと枚数、技術代、またインクなどやによる

という感じです。

多色印刷は版代と印刷代がが価格に影響します。

多色をやってみたい!という方は

印刷面積を小さくするなどの工夫があると作りやすいかもしれません◎

活版以外の印刷との組み合わせも可能ですので、オフセットやオンデマンドで印刷したものに活版でワンポイント、というのもおすすめです。

 

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二版だと位置合わせがズレると絵柄が完成しない、ということも。

活版ブックカバー  紙/コルドバ   金×銀 亜鉛版による印刷

https://ima.goo.ne.jp/column/writer/55.html?page=3

 

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NICE LIFEクマシリーズ  用紙/特Aクッション1㎜

https://kappan.stores.jp/items/5f0c39258b4f20326b328d62

まんまる〇のクマシリーズは線画は共通で、多色刷りを楽しんでいただくよう制作しています。

多色のデザインは、大変な部分もありますが可愛く仕上がります。楽しいのでぜひチャレンジしてみてください!

 

活版印刷の依頼について

まんまる〇への依頼についてわかりにくいかなぁ、と思いながらも10年経ってしまっています。

おおよその流れ

①メールフォームもしくはメールで入稿や受注の連絡を

②受注仕様書をまとめたものをまんまるより返信→確認が取れた時点で発注決定、お客様情報のメールフォームお送りしますのでご記入ください

③メールフォーム返信いただけましたらお支払いなど案内します

④納品

 

受注仕様書送付時に納品日や最終見積もりをお伝えしています。

 

変形サイズなどの見積りの場合は以下を書いていただけるとお見積もりが出しやすいです。

 

見積り時に必要な情報

納品数

印刷用紙サイズ(仕上がりの紙サイズ)

希望用紙(あれば)

印刷データについて(活字組版orデータ)

印刷版面サイズ(印刷するデザインのサイズ)

印刷面(片面、両面)、

色数(1色、多色)

刷り色(基本色、特色)

納品日

 

メールでの問い合わせだと伝えづらい場合などは、工房での打ち合わせやzoomなどのweb打ち合わせも可能です。

お気軽にお問い合わせください

 

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まんまる〇のカード

2024年で10周年となったのですが、開設した時から丸いカードをデザインはマイナーチェンジしながら使用しています。

コースター用紙に印刷しているので圧をやや強めにかけて印圧のポコポコした感じがわかりやすいデザインにしています。色は特色のミントグリーンです。

立ち上げ当初は手創り市やハンドメイド、文具などのイベントに出ることも多くかわいらしい感じにしていました。活版tokyoや紙me、ロフトでのイベントなどでも配布していたのでみたことある!という方もいらっしゃるかも。

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10年経ち、色んな活版の魅力を伝えていきたいなと改めて思っていたので、カードデザインを一新しました。

紙は同じですがシンプルに黒での印刷に、そして文字やイラストなどは繊細な雰囲気に変えました。(テキンのイラストは2017年の年賀状から使用しているものです)

活版は細かな印刷ができない…と思っている方もいるので細かな印刷もくっきり綺麗に印刷できるぞ!というカードです。

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黒い紙にシルバーの印刷verもあります。

記録

用紙/コースター90ミリ丸(白、黒)

インキ/黒、銀

金属凸版による印刷

名刺やショップカードなどの繰り返し使うもの、また圧をかけたいものは金属凸版を使用しています。

今後も活版のさまざまな魅力を楽しめるものを作っていきたいです。

 

 

 

活版印刷とデザイン

2014年の開設からSNSに製作したものををアップしていましたが
ブログで残していくことにしました。

10周年だったのですが、この10年で活版やデザインなどを取り巻く諸々も変化してきました。

記録という意味でもちゃんと残していこうと思います。

2024