変化と再構築
2025年の始まりは、荒川区の工房にある10坪の倉庫整理、移転でした。
2024年末に小川町に倉庫兼仕事場を契約し、それまで都内に2か所借りていた工房と倉庫のうち、倉庫を小川町に移したのです。
しかし、2024年内で終わる予定だった作業が全く終わらず、年を跨いで元旦から片付けをしていたのも、今となっては良い思い出です。拠点整理から始まった2025年は、居場所の「再構築」を象徴していたように思います。
•二拠点生活と体調
そんなわけで始まった、荒川区と小川町を往復する二拠点生活。片道約2時間の移動は、想像以上に私たちの体力を削りました。私自身の持病はもちろん、体力の鬼こと印刷担当・竹村もまさかの体調不良に(幸い、すぐに治りましたが)。
そんな過酷な状況下でしたが、どうしても5月に完成させたかった『やまなし』の制作に励みました。初めて販売した文学フリマでは多くの方に手に取っていただくことができ、とても嬉しかったです。
そして6月は、宮沢賢治の生まれ故郷である盛岡での文学フリマに参加しました。体調が不安定な中でも「どうしても作りたい」という創作への純粋な気持ちが、日々の制作を支えていた気がします。
•決断の夏
転機は、8月の酷暑の中にありました。
関越道を走る車の中、あまりの暑さに頭も体も破裂しそうな感覚に襲われ、「拠点を完全に小川町へ移そう」と決意しました。
冬に移転してから、春、夏と過ごす中で、小川町の暮らしを2人ともとても気に入っていました。この「和紙の里」に工房も移そうと決意して物件を探し始め、9月に契約。12月にはようやく生活のベースをすべて小川町へ移し、埼玉県民となりました。
•2026年、10周年の節目に向けて
今年は変化に翻弄され続けた一年でした。
ただ、変化の波に溺れることなく制作ができたのは、小川町の自然に身を置き、季節の変化を感じながら自分自身を深く見つめることができたからだとも思います。様々なことを再構築しながらものづくりについて深く考える1年となりました。
体調面でご心配をおかけした皆様には深く感謝いたします。そして、共に奔走してくれた印刷担当の竹村にも。
2026年、荒川区に工房を開設して10周年を迎えます。新しいお知らせなどもまたありますが、来年も淡々と作っていければと思います。
まんまる〇若林 2025年大晦日